Web Director’s Talk | WordPressの管理画面を開かなくなる?ChatGPTからサイトを更新できる時代へ

こんにちは。ドットワンWebディレクターの舘野です。

最近、ChatGPTを仕事で使う機会がかなり増えてきました。

文章を作る。
メールを考える。
資料をまとめる。
アイデアを出してもらう。

このあたりは、すでに使っている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、個人的にかなり気になるニュースがありました。

9月10日、WordPress.comがChatGPTからWordPressサイトを直接操作できる新しいプラグインを発表しました。

※今回の機能はWordPress.com向けに発表されたものですが、一般的なレンタルサーバーで運営しているWordPressでも、必要なサービスを追加することで利用できます。

※WordPress.comとJetpackについて
WordPress.comは、WordPressを使ってホームページやブログを作成・運営できるサービスです。
一方、企業ホームページでは、レンタルサーバーにWordPressを設置して運営する方法もよく使われています。

「Jetpack(ジェットパック)」は、そうしたWordPressに便利な機能を追加するためのサービスです。アクセス解析やセキュリティ、AIなど、さまざまな機能が提供されています。
今回紹介するChatGPTとの連携はWordPress.comから提供されていますが、レンタルサーバーで運営しているWordPressでも、対象となるJetpackのサービスを導入することで利用できます。

つまり、

「来週のお知らせを下書きにして」

「今月のアクセス数を教えて」

「この画像に代替テキストを設定して」

とChatGPTに話しかけることで、WordPress側の作業まで行えるようになってきています。

これまでChatGPTは「ホームページに載せる文章を考えてもらう」使い方が中心でした。

それがこれからは、

「文章を考えてもらうAI」から「ホームページを操作してもらうAI」へ。

今回は、WordPressの運用が今後どう変わっていくのか、Web制作をしている立場から考えてみたいと思います。


ChatGPTからWordPressを操作できる?

今回WordPress.comが発表したのが、ChatGPTとWordPress.comを接続する公式プラグインです。

設定を行うと、ChatGPT上で「@WordPress.com」と入力して、WordPressに関する作業を依頼できます。WordPress.com

たとえば公式では、

  • 投稿を作成する
  • 投稿の公開を予約する
  • コメントを確認・管理する
  • アクセス状況を確認する
  • 画像の代替テキストを設定する
  • 古い下書きを整理する
  • ページを追加する
  • サイト設定を変更する

といった使い方が紹介されています。

これまでなら、

WordPressにログインする
↓
管理画面から投稿を探す
↓
編集画面を開く
↓
内容を変更する
↓
保存する

と操作していたものを、

ChatGPTに「これをやって」とお願いするだけで進められるようになる。

これは、ホームページの更新方法として結構大きな変化だと思います。


たとえば会社のお知らせ更新なら?

会社のホームページを運営していると、

  • 「夏季休業のお知らせを掲載したい」
  • 「採用情報を更新したい」
  • 「新しいPDFを掲載したい」

といった細かな更新があります。

これまではWordPressの管理画面を開いて作業する必要がありました。

でも今回の仕組みなら、

「この文章をお知らせとして下書きにして」

とChatGPTに依頼する。

ChatGPTがWordPress側に下書きを作る。

内容を確認して公開する。

そんな使い方ができるようになります。

さらに、

  • 「先月と今月のアクセス数を比較して」
  • 「返信した方がよさそうなコメントを教えて」
  • 「代替テキストが入っていない画像を探して」

といった、サイトを管理する作業も会話から行えます。

WordPressの管理画面を操作すること自体が、少しずつ減っていくのかもしれません。


どうやってChatGPTがWordPressを操作しているの?

ここで出てくるのが「MCP」という仕組みです。

少し難しそうですが、この記事では細かい技術の話は置いておきます。

かなり簡単にいうと、

「ChatGPTなどのAIと、WordPressをつなぐための共通の窓口」

のようなものです。

ChatGPTに、

「この記事を下書きにして」

とお願いすると、AIが内容を理解して、MCPを通じてWordPressに必要な操作を依頼します。

WordPress側がその処理を行い、その結果がChatGPTへ返ってきます。

しかもMCPはChatGPT専用ではありません。

WordPress.com公式では、Claude、Cursor、VS Code、Geminiなど、MCPに対応したさまざまなAIツールから接続できると案内されています。

つまり今後は、

「WordPressを人が直接操作する」だけではなく、「AIにWordPressを操作してもらう」

という選択肢が増えていきそうです。


AIが勝手にホームページを書き換えたりしない?

会社のホームページで使うとなると、ここが一番心配ですよね。

「AIにWordPressを接続して、勝手にページを書き換えられたら困る」

と思う方もいると思います。

今回の仕組みでは、WordPress.com側のMCPアクセスは最初から有効になっているわけではなく、利用者自身が有効化する必要があります。

さらに、ChatGPTが投稿の公開・編集、設定変更、削除などを行う場合には、実行前にユーザーへ確認を求めます。

新しい投稿やページも、初期状態では下書きとして作成されます。

また、WordPressのユーザー権限もそのまま反映されます。

たとえば管理者なら幅広い操作ができますが、編集者であればサイト設定やプラグインの変更まではできません。

つまり、

「AIだから何でも操作できる」わけではありません。

むしろAIをホームページ運用に使うようになるほど、

「誰にどこまで操作させるのか」

という権限管理が重要になってくると思います。


普通のWordPressでも使える?

ここまで読んで、

「うちのホームページもWordPressだけど、使えるの?」

と思った方もいるかもしれません。

実はWordPressには、WordPress.comが提供するサービスを利用して作る方法と、レンタルサーバーなどにWordPressを設置してホームページを作る方法があります。

日本の企業ホームページでは、後者の方法で作られているサイトも多くあります。

今回発表されたChatGPTとの連携機能はWordPress.comから提供されていますが、レンタルサーバーなどで運営しているWordPressでも、対象となるJetpackのサービスを利用することで接続できます。

つまり、

「うちのホームページは普通のWordPressだから関係ない」というわけではありません。

ただし、今使っているWordPressにそのままChatGPTを接続できるわけではなく、利用している環境の確認や必要なサービスの導入・設定が必要になります。


ホームページ更新の仕事はなくなる?

今回のニュースを見ていると、

「じゃあ、ホームページの更新作業も全部AIに任せられるのでは?」

と思いますよね。

実際、単純な作業についてはかなり減っていく可能性があると思います。

  • 文章を登録する。
  • 画像を設定する。
  • 公開日を予約する。
  • アクセス数を確認する。

こうした作業は、AIにお願いした方が早くなるかもしれません。

でも、

  • 「この情報はホームページに載せるべきか」
  • 「この文章でお客様にちゃんと伝わるか」
  • 「採用ページでは何を伝えた方がいいか」
  • 「この更新が会社にとって本当に必要なのか」

といった判断まで、すべてAIに任せればいいとは思いません。

AIによって「操作する時間」が減れば、

その分、「何を伝えるか」を考える時間を増やせる。

個人的には、そこが一番大きな変化なのではないかと思っています。


Web制作会社の仕事も変わっていきそう

これまでWeb制作会社の運用業務には、

「この文章を掲載してください」

「この画像を差し替えてください」

といった更新作業もたくさんありました。

こうした単純な作業は、AIによって少しずつ自動化されていくと思います。

一方で、

  • どこまでAIに任せるのか。
  • 誰が承認するのか。
  • 間違った更新をどう防ぐのか。
  • どんな情報を発信していくのか。

といった「ホームページをどう運用するか」という設計は、むしろ重要になるのではないでしょうか。

Web制作会社の仕事も、

「ホームページを更新する会社」

から、

「AIも含めて、ホームページをどう運用するか一緒に考える会社」

へ変わっていくのかもしれません。


AIを使って、ホームページ運用をもっと楽に

今回のWordPress.comの発表を見て、

ホームページの管理方法も大きく変わり始めていると感じました。

これまでWordPressの管理画面を覚えて、自分で操作していた仕事が、これからはAIとの会話だけでできるようになるかもしれません。

ただ、AIを導入すればすべて解決するわけではありません。

大切なのは、

「AIに何を任せて、人が何を判断するのか」

を決めることだと思います。

ドットワンでも、WordPressを使ったホームページ制作・リニューアルだけでなく、公開後の更新や運用についてご相談いただいています。

「ホームページの更新をもっと楽にしたい」

「AIを使って効率化できるところがあるか知りたい」

といった段階でも、お気軽にご相談ください。

今後、実際にこうしたAI連携を試す機会があれば、Web Director’s Talkでも紹介していきたいと思います。


参考・関連情報